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素問に出てくる「癇」2~4/4

【原文】

 

◆大奇論篇第四十八.

 

肝滿.腎滿.肺滿.皆實即爲腫.

肺之雍.喘而兩(月+満−さんずい)滿.

肝雍.兩(月+満−さんずい)滿.臥則驚.不得小便.

腎雍.脚下至少腹滿.脛有大小.髀䯒大.跛易偏枯.

 

心脉滿大.癇瘛筋攣

肝脉小急.癇瘛筋攣

肝脉騖暴.有所驚駭.脉不至.若瘖.不治自已.

 

腎脉小急.肝脉小急.

心脉小急不鼓.皆爲瘕.

 

腎肝并沈.爲石水.

并浮.爲風水.

并虚.爲死.

并小絃.欲驚.

 

腎脉大急沈.

肝脉大急沈.皆爲疝.

 

心脉搏滑急.爲心疝.

肺脉沈搏.爲肺疝.

 

三陽急.爲瘕.

三陰急.爲疝.

二陰急.爲厥.

二陽急.爲驚.

 

・・・

 

 

【要約と解説】

奇病(珍しい病)について書かれた章です。

赤字の部分は次のような意味になります。

 

・・・

心脈が満ちて大きくなる時には、てんかんを起こして筋肉がひきつれる。

肝脈が引き締まって小さくなっている時には、てんかんを起こして筋肉がひきつれる。

 

・・・

 

足少陰腎経の脈がひきしまっているのは、手足が冷えて卒倒する病の癇厥である。

 

・・・

 

参考:築地書館『意釈黄帝内経素問』小曽戸丈夫、浜田善利 共著