ホットフラッシュとは、更年期障害の代表的な症状の一つです。
具体的には、急に顔が赤くなったり、熱くなったり、汗が噴き出たりします。
東洋医学では、人間のカラダは上がってくる熱を引き下げ、下がってくる湿潤冷却機能を上に押し上げることによって正常に機能していると考えます。
閉経を迎えるということは、1つの臓器(生殖器系)の機能が終了するということです。
すると、今まで肺や心臓、腎臓、胃腸などすべての臓器が機能することで保たれていたバランスが崩れてしまいます。
特に子宮は下の方にある臓器ですので、上下のバランスが悪くなります。
そのため、上がってくる熱を下げることができなくなることによって、ホットフラッシュが起こるのです。
汗は体温調節のために出ます。
ここは現代医学も東洋医学も同じですね。
言い換えれば、「汗によって、身体の中の余分な熱を捨てている」ということもできます。
そまた、これは東洋医学独自の考え方ですが、出血も余分な熱を捨てる症状の一つです。
身体の表面ではなく、深部に入り込んでしまった場合に血とともに熱を捨てようとするのです。
このことをふまえた上で、もし、ホットフラッシュが起こらず、余分な熱を捨てられなかった場合はどのようなことが起こると思いますか?
軽い場合には鼻血が出たり、目の血管が切れたりします。
ひどい場合には、脳の血管が切れることもあります。
脳出血ですね。
このように考えると、ホットフラッシュはごく浅い部分で余分な熱を捨てるために身体がしっかり対応してくれているということになります。
もちろん、ホットフラッシュ症状でお困りの方はたくさんいらっしゃると思います。
ない方が良いものですが、余分な熱が体の中にある状態であればあった方が良いものです。
というわけで、ホットフラッシュはラッキー?!ということができないでしょうか。
それでもお困りの方は、鍼灸治療・養生指導できますので、ご相談ください。