○発作時期:
やはり8月から10月の暑い時期に発作が多くなる模様。(いずれも欠神発作。1回だけ+ピクつき)
○要因や発作時の状況:
5月→不明
6月→①(土)夜、食後1時間弱。②(火)夜、湿度高かったため?
7月→①(水)夜、食後1時間半後。湿度高かったため? & マイスタンの血中濃度低下のため?(7/5に切って、3週間後)
8月→①(金)夜、発熱時。(上がる途中)②(土)夜、不明。
9月→①(土)夜、食後1時間。②(金)夕方、食事前。原因不明だが、CRP高値。
10月→①(木)。フィコンパ増やしたため?②(日)夜、食後1時間弱。母不在。父と叔母がいたが、室温高かった?
11月→①(日)昼。親戚が遊びに来ており、ちょうど帰るところだった。興奮?
12月→①(土)食後15分後。
○普段から小発作の多い弟くん。
○大きめの発作は年に1~2回。
8月→(木)夕食後すぐだった。発作中、発熱(38℃)→すぐ下がる。
11月→(金)夕食前、入浴後だった。救急車で病院に到着時には治まっていたので帰宅。
数秒ぼーっとしたり、目をぱちぱちさせたりすることはほぼ毎日のようにあるが、救急車を呼ぶほどの欠神発作後はそれらの小さな発作はなくなる。
≪少し考察≫
◆兄と弟では発作の出方が明らかに違う。
東洋医学的に診ても、ざっくりいうと兄は肝気メイン。弟は湿痰メイン。
そのため、兄は少しの変化(環境や情緒等)で発作を起こしやすいし、
弟は湿痰が多いため、体調変化(発作含め)も起こりにくいが、起こった時には重症化しやすいと推察できる。
◆傾向を少しでも見出すために曜日を記載してみた。
兄:(月)0回 (火)1回 (水)1回 (木)1回 (金)1回 (土)4回 (日)2回
弟:(木)1回 (金)1回
(月)に発作が起きたことはなく、(土)に多いと言っても良い傾向ではないだろうか。
土曜日の環境変化と言えば、お父さんが家にいること?→興奮するのだろうか?
◆午前中に発作は起きていない。
熱の状態午前中には起こらず、午後に起こるというのは東洋医学的には「陰虚」ということが言える。
東洋医学では体が熱に傾くという状態には2つのことが考えられる。
①陰虚:体をクールダウンさせる働きが低下
②陽実:クールダウンさせる作用は正常だが、熱が過剰
東洋医学では外界の陰陽の変化に人体も相応していると考える。
夜明けから昼にかけては容器が次第に強くなり、人体の陽気の運用も外へ向かい、活動に適した状態となる。
一方、夕方になると陽気は衰えて減っていき、夜になると内臓にしまい込まれ、睡眠状態となる。
夜に向かって陽気が体の中に入ってきたときに、陰虚の状態であると、それを制御することができなくなる。
さらに熱に熱が加わる状態になるため、症状は悪化してしまう。
2人は継続的に陰を補う作業を行っていかなければならない。
◆兄弟合わせても治療日の発作は1回。
東洋医学では急性の病は2日に1回、慢性の病は3日に1回と言われている。
つまり、急性は週に3回、慢性は週に2回というのが治療間隔として適切。
ドラベ症候群は慢性の病に分類されると考えられるため、週に2回ほどが妥当。
しかし、もともと子供は展開が早く、様々な条件下で身体も変化するし、あるいは急な環境変化について行けない場合もある。
ドラベ症候群という疾患を持っている子どもはそれに輪をかけて注意が必要。
そのようなことをふまえると、発作の多い暑い時期などは急性の病と同等かそれ以上の治療が必要なのかもしれない。
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