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2018.12.10

簡易的ではありますが、ドラベ(Dravet)症候群の鍼灸治療(小児はり)日誌をつけています。

子どもなので、刺す鍼は使わず、刺さない鍼を用いて小児はりを行っています。

 

【兄】

予防接種後、発作は起きていない。

現在、両目が腫れぼったい→鼻がつまると、よくそのようになるという。

 

治療:火曳きの鍼、散ずる鍼、回陽の鍼、両合谷鍉鍼、両前腕手陽明大腸経擦過、両照海鍉鍼、両下腿足陽明胃経擦過、大椎・命門鍉鍼、背部擦過、頭部散鍼

 

【弟】

元気。特に症状なし。

機嫌よい。

 

治療:火曳きの鍼、散ずる鍼、回陽の鍼、両合谷鍉鍼、両前腕手陽明大腸経擦過、両照海鍉鍼、両下腿足陽明胃経擦過、大椎・命門鍉鍼、背部擦過、頭部散鍼

 

 


 

※兄くんの鼻づまりと、目がはれぼったい(上まぶたがが腫れる)という症状に関連性はあるのか?

ということについての東洋医学的考察。

 

 

上記のイラストは東洋医学での鼻筋のラインにおける五蔵の配当である。 

鼻がつまるという症状は、上記のイラストの「肝」の部分で滞りが起きることによると考える。

このようになった場合、鼻づまり症状に加えて、流涙(悲しいわけでもないのに涙が出る)が現れることが多い。

(→これは現代医学の解剖学的にも説明可。)

 

ドラベ症候群の症状は東洋医学でいう「肝」の働きが良くないのであろうと考えられる。

そのため、鼻づまりという症状も出やすいと推察される。

今回、兄くんは流涙症状はないが、結局のところ、鼻と目の交通が悪くなるという状態が起こっているため、目が腫れぼったくなるという症状を呈する方もいるだろう。

よって、関連性は無くはないのではないかと考える。

しかし、上まぶたは胃腸の状態が現れるところでもあるため、そちらの可能性の捨てきれない。

今後も要観察。