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薬メモ:セレニカ

 【名称】

 

商品名(例):セレニカR

 

一般名:バルプロ酸ナトリウム

 

薬効分類名:抗てんかん剤、躁病・燥状態治療剤、片頭痛治療薬

 

 

【効果・効能】

 

①各種てんかん

・部分発作(単純部分発作、複雑部分発作、二次性全般化発作)

・欠神発作

・強直間代発作

・ミオクロニー発作

 

②てんかんに伴う性格恒動障害

・不機嫌

・易怒性

 

③躁病及び躁うつの躁状態

 

④片頭痛発作の発症抑制

 

 

【薬理作用】

抗てんかん薬には、「興奮系」を抑えるタイプと「抑制系」を強めるタイプがある。

(※新しい抗てんかん薬には上記とは違った働きをするものもある。)

 

デパケンは興奮系の働きを抑える作用をもつ薬。

 

具体的には

・GABA(γ-アミノ酢酸)の濃度を高める。(→GABA:神経の興奮を抑える抑制性の神経伝達物質)

・ドパミンの濃度を上げる。

・セロトニン代謝を促進する。

 

 

【主な副作用】

・傾眠・失調・悪心・食欲不振・倦怠感・頭痛・過敏症・不眠・不隠・視覚異常・胃部不快感

 

【重大な副作用】

頻度は稀だが、

・パ-キンソン様症状・肝機能障害(倦怠感、発熱、黄疸、発疹など)

 

【その他の副作用】

便秘・夜尿・鼻血・貧血・抑うつ・歯肉肥厚・体重増加・白血球減少・脱毛、月経異常・口渇・浮腫