【名称】
商品名(例):デパケン細粒20%
一般名:バルプロ酸ナトリウム
薬効分類名:抗てんかん剤、躁病・燥状態治療剤、片頭痛治療薬
【効果・効能】
①各種てんかん
・部分発作(単純部分発作、複雑部分発作、二次性全般化発作)
・欠神発作
・強直間代発作
・ミオクロニー発作
②てんかんに伴う性格恒動障害
・不機嫌
・易怒性
③躁病及び躁うつの躁状態
④片頭痛発作の発症抑制
【薬理作用】
抗てんかん薬には、「興奮系」を抑えるタイプと「抑制系」を強めるタイプがある。
(※新しい抗てんかん薬には上記とは違った働きをするものもある。)
デパケンは興奮系の働きを抑える作用をもつ薬。
具体的には
・GABA(γ-アミノ酢酸)の濃度を高める。(→GABA:神経の興奮を抑える抑制性の神経伝達物質)
・ドパミンの濃度を上げる。
・セロトニン代謝を促進する。
【主な副作用】
・傾眠・失調・悪心・食欲不振・倦怠感・頭痛・過敏症・不眠・不隠・視覚異常・胃部不快感
【重大な副作用】
頻度は稀だが、
・パ-キンソン様症状・肝機能障害(倦怠感、発熱、黄疸、発疹など)
【その他の副作用】
便秘。夜尿・鼻血・貧血・抑うつ・歯肉肥厚・体重増加・白血球減少・脱毛、月経異常・口渇・浮腫