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初診

【兄】2歳

主訴:疳の虫(偏食、寝つき悪い、噛みつき…)

 1歳頃から以下のような症状が出ている。

 ・偏食→硬いものや大きいもの、揚げ物はよく食べるはその他の物はあまり食べない。

 ・寝つき悪い→今は1時間ほどで寝付くようになったが、以前は2時間ほどかかり、中途覚醒も何度もあった。

 ・噛みつき→眠くなると噛みつくことがある。

 

 ・その他、5か月の時にてんかん発作が起こる。その後1ヶ月に1度の頻度で発作を起こし、入院。

  遺伝子検査にて「ドラベ症候群」と診断される。

  発作は薬の副作用で熱がこもった時、熱が上がった時、予防接種を受けた時、興奮した時などに起こる。

 

証 :肝風内動+風痰

 

治療:両合谷鍉鍼、両前腕手陽明大腸経擦過、両照海鍉鍼、両下腿足陽明胃経擦過、火曳きの鍼、散ずる鍼、神闕周鍼、

   大椎・命門鍉鍼、背部擦過、頭部散鍼

 

 

 

【弟】2歳

主訴:疳の虫(噛みつき、ひっかき、偏食)

 ・噛みつき・ひっかき→1歳頃から噛みついたり、ひっかくようになった。特に眠い時とイライラしている時。

           (主に兄を噛んだり、ひっかいたりする。たまに姉)

 ・偏食→好きなものは揚げ物と味の濃いもの。嫌いなものは白ご飯と味の薄いもの。

 

 ・その他、兄が初めててんかん発作を起こした2日後に発作を起こしている。

  けいれん時間は短いが頻回。兄同様「ドラベ症候群」の診断を受ける。

  最近では去年(H29)に起こしたきり、大きな発作は起きていない。

  数秒ぼーっとするような小発作はたびたび起きている。

 

証 :肝風内動+風痰

 

治療:両合谷鍉鍼、両前腕手陽明大腸経擦過、両照海鍉鍼、両下腿足陽明胃経擦過、火曳きの鍼、散ずる鍼、神闕周鍼、

   大椎・命門鍉鍼、背部擦過、頭部散鍼

 

※所見の詳細は省略しました。